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兄・且元より激しい気性？弟・片桐貞隆（かたぎりさだたか）とは？【マイナー武将列伝】
こんにちは、歴史大好きtakaです。
今回紹介するのは、賤ヶ岳七本槍の一人の片桐且元の弟である片桐貞隆（かたぎりさだたか）です。
兄より遥かに激しい気性の持ち主であったと言われています。
一体何をしたのでしょうね？
さっそく行ってみよう。
目次[非表示]
秀吉に仕える
片桐貞隆は、永禄３年（1560年)に近江国浅井郡須賀谷（滋賀県長浜市須賀谷）の浅井氏配下の国人領主の次男として生まれます。
兄は賤ヶ岳の七本槍の一人として名を馳せた片桐且元、母は不詳。
1573年織田信長による浅井長政への攻撃で近江国小谷城が陥落します。
幼き頃の浅井三姉妹（茶々、初、江）や大野治長・治房兄弟らと共に、落城を経験したと考えられます。
その後この地を地を治める事になったのが羽柴秀吉です。
秀吉は、平民から成り上がったので家臣が全然足りません。
なので特にこの長浜時代に多くの有望な若者を登用しました。
加藤清正・石田三成・大谷吉継も近江出身で同時期に登用されました。
片桐貞隆は21歳の時に兄の且元と共に豊臣秀吉に仕え、播磨国（兵庫県南）に150石の所領を与えられたようです。
豊臣政権下での活躍
毛利輝元への中国攻め・賤ヶ岳の戦い・小田原征伐などに従軍し、播磨国内に1万石余の所領を与えられます。
また朝鮮出兵（文禄の役）では、兄の且元や宮城豊盛と共に先発して街道の整備を行います。
手勢はわずか200であったが、釜山（現在の釜山市）昌原城（馬山城）に駐在し、2度の晋州城の戦いなどに参加しました。
秀吉没後は兄と共に子・豊臣秀頼に仕え、慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いでは文治派奉行衆を中心とした石田三成方（西軍）に付き小出秀政・石川頼明・増田長盛・兄の且元などの旗本も加わる大津城の戦いに参加します。
しかし武断派武将らを中心に支持を得た家康方の東軍勝利の後は、片桐兄弟は人質を差し出し所領は安堵され、兄と共に豊臣と徳川両家の調整に奔走しました。
taka立身出世してくれた秀吉に恩があり西軍についたのでしょう
閏3月に、小出秀政とともに兄・且元は豊臣家の家老に取り立てられ、同じころに片桐貞隆も1万石と茨木城を与えられている。
その後、小泉の地に陣屋を構えます。家中は城忠兵衛を筆頭に28人でした。
家康に嵌められた方広寺鐘銘事件
慶長19年（1614年）6月、大野治長と共に徳川家康の口添えで5千石を豊臣秀頼より加増され、その礼として治長と駿府にいる大御所家康、次いで江戸の将軍徳川秀忠を訪ねます。
しかし、大坂に戻ってくるなり方広寺鐘銘問題が起こり、これを契機に片桐兄弟は秀頼らから家康と内通していると猜疑されます。
河内国荒川で大野治長・織田有楽斎からの人質を返し、一族・家臣を率き連れ、兄と共に大坂城から退去して貞隆の摂津茨木城へ移ります。
大坂城からの退去（10月1日の明け方ごろ）の際、片桐家の兵300人は完全武装の上、鉄砲の火縄に点火するという物々しいものであったと言われています。
その後片桐兄弟という柱石を失った豊臣家は同年から始まった大阪の陣で滅ぼされてしまいます。
大坂夏の陣の後、片桐兄弟は家康に仕えるようになり、外様ではあったが加増をうけて大和国小泉に1万6千石を知行されました。
大和国小泉藩の初代藩主となる
慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いの後、貞隆は徳川家康によって所領を大和小泉1万石に移され、これが小泉藩の立藩です。
大坂の陣の後、貞隆は家康の家臣となり、6000石の加増を受け、小泉藩は1万6000石となりました。
貞隆が預かった幕府領は、市域では西難波・塚口屋敷方・東富松・西昆陽・常吉・時友・西富松であったようです。
（ちなみに兄・且元は大和国竜田藩初代藩主でした。）
そして片桐貞隆は寛永４年(1627年)10月に没し、和泉貝塚の青松寺に葬られました。
貞隆の子である第2代藩主・片桐貞昌は茶人として高名であり、「片桐石州」の名で知られます。
寛文5年（1665年）には将軍・徳川家綱の茶道指南となり、茶道石州流の地位を築き上げました。そのほかにも、建築関係で功績が高い人物です。
貞昌は弟の片桐貞晴に3000石を分与したため、小泉藩は1万3000石となったようです。
信長の野望での片桐貞隆
ゲーム信長の野望での片桐貞隆のパラメーターを見てみましょう。
統率 58 (898 位)
武勇 67 (477 位)
知略 68 (509 位)
内政 61 (731 位)
外政 66 (507 位)
合計 320 (466 位)
2200人中の順位です。
全体的に平均より上ですが、優秀な人材が多い豊臣家ではあまり目立つ存在ではありません。
まとめ
いかがでした？
性格は兄より荒かったようですが、兄・且元に従い似たような人生を歩んだ片桐貞隆。
関ヶ原の戦いでは西軍に属しますが、大阪の陣では紆余曲折ありながらも徳川方に属し後世まで続く家となりました。
家が潰れないことが一番大切です！
それでは、今後もマイナー武将列伝の記事をアップしていきますのでよろしくお願いいたします。
