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実は超優秀!?森蘭丸(もりらんまる)の実態【織田家臣】
こんにちは、歴史大好き管理人のtakaです。
今回紹介するのは信長の小姓・森蘭丸(もりらんまる)です。
一体何をした人なんでしょうね。
それでは見ていきましょう!
目次[非表示]
森蘭丸の概要
永禄8年(1565年)、美濃の斉藤氏から信長に転仕し直臣となった森可成の三男として尾張葉栗郡蓮台に生まれます。
実名は長定。
天正5年(1577年 森蘭丸が12歳の頃)5月、弟の坊丸(ぼうまる)と力丸(りきまる)とともに、小姓として信長に仕えました。
信長に非常に寵愛され、天正七年(1579年 森蘭丸が14歳の頃)頃から、各地の武将に金を届けるなどの使者役として働き、また信長の厳命を伝達する奏者としても活躍します。
信長の黒印状の副状の発給も行っており、相当信長からの信任が厚かったことがわかります。
天正九年(1581年 森蘭丸が16歳の頃)に近江に500石を扶持されて、翌年の甲州征伐の功により、美濃岩村50,000石を与えられ独立大名に出世します。
森蘭丸ではなく森乱丸?
森蘭丸という漢字は実は創作で「惟任退治記」から来ています。
「惟任退治記」とは、本能寺の変後、羽柴秀吉が惟任(明智光秀)を退治した顛末を秀吉家臣である大村由己(おおむらゆうこ)に書かせたものです。
勝者に都合の良いように事実を捻じ曲げ、「惟任退治記」をより面白おかしくした軍記物が「太閤記」です。
「信長公記」などの信憑性の高い資料では森乱丸と書かれています。
しかし「惟任退治記」では、美少年をイメージさせる蘭丸という字にして信長の男色を匂わせたのでしょう。
この記事では通称の「森蘭丸」で記載させていただきます。
森蘭丸の才覚を示すエピソード
蘭丸の父・森可成は勇猛果敢で土木建設技術の才にも長けていた武将でした。
その才能を引き継ぎ、信長に13歳で出仕した蘭丸の才覚を示すエピソードを見ていきましょう。
爪が足りない
蘭丸は「一つ足りません」と信長に言い、信長が着物の袖を振ると足りない一つが出てきました。
しかも蘭丸は、呪いがかけられることがないように爪をわざわざ掘まで行って捨ててくるという入念さでした。
純粋に優秀です。
わざと転倒
ある僧が献上した大量のみかんを蘭丸が台に乗せて運んでいると、信長が「そうほうの力では危ない、倒れるぞ」と注意しました。
そして、蘭丸は言葉の通り部屋の真ん中で台ごとひっくり返りました。
翌日、同僚に同情された蘭丸は「主君の判断が過ちだったと恥を欠かせないために、わざと転んだ」と答えたという。
これはマジで転んだけど言い訳した説もあると思いますが、言い訳だったとしてもうまいですよね。
障子の機転
信長は蘭丸に「障子を開けたままにしてきたから、閉めてこい。」と言いました。
ところが、行ってみると障子は閉まっていたので、わざと障子を開け、ピシリと音を立てて閉めてから戻りました。
信長は最初から障子が閉まっていたことを承知で蘭丸を試していたのでした。
そこでわざと信長は「障子は開いていたか?」と蘭丸に尋ねると、蘭丸は「閉まっておりました。しかし、主君が開けたままと仰ったのを大勢が聞いていたものですから、そのままでは主君の思い違いになってしまいます。それで一度開け、また閉めました」と答えた。
気が利く・気配りができるエピソードですね。
森蘭丸の最後
1582年本能寺の変が起きます。
本能寺の変で信長は光秀の謀反を聞くと「是非に及ばず」と言ったと「信長公記」では書かれています。
「是れは謀叛か、如何なる者の企てぞと、御諚のところに、森乱(森蘭丸)申す様に、明智が者と見え申し候と、言上候へば、是非に及ばず、上意候」
森蘭丸が明智軍が謀叛していると伝えると信長は「是非に及ばず」と言ったシーンは有名ですね。
明智軍に本能寺は包囲され、稀に見る逸材であった森蘭丸は、信長と共に17歳という若さで殉死します。
森蘭丸を討ったのは、明智三羽がらすの一人安田作兵衛と伝えられています。
また、蘭丸の弟坊丸・力丸、も同じく本能寺で運命を共にしています。
ゲーム「信長の野望」での森蘭丸の評価
ゲーム「信長の野望 大志」での森蘭丸の評価を見てみましょう。
若いため統率力は低く設定されていますが、武勇・知力・政治力は2200人中200~400位と高く設定されています。
顔グラフィックも美少年として描かれているのも特徴的です。
まとめ
いかがでしたか?
信長が森蘭丸を寵愛・重宝した理由は、美少年であったということはもちろんあったと思いますが、やはり機転が効いたりと聡明だった点でしょう。
12歳という小6・中1の年代で、第六天魔王と呼ばれた信長に仕えるのは、すごく成長できそうですが恐怖そのものです。
それでは、今後も織田家臣の記事をアップしていきますのでよろしくお願いいたします。
参照
戦国武将ものしり辞典(主婦と生活社)
本能寺の変 431年目の真実(明智憲三郎)
森成利(wikipedia)